おひとりさまひとりごと日記

40代独身女性のおひとりさま独白

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【名作】凡庸な男に明け暮れた、とある天才の話

いつものKindle unlimitedのBLの話ではありますが、BLということをすっかり忘れて夢中になって読んだ。名作。なんとおもしろく、心に余韻が残る本なのだ!

 

 

天才的な頭脳と美しい容姿を持つ、マナ科学者カルド・ダーウィング。ひたすら自分の話ばかりするカルドに、周囲はうんざりしていた。しかし、そんな天才の長話を、黙って聞き続ける男がいた。名はヨハン。彼だけが天才の唯一の聞き手となり、二人の友情は二十年近く続いていた。

ある冬の日。体調を崩したヨハンは、いつものように話を聞いてやれず、カルドを怒らせてしまう。失望したカルドはその場を去り、ヨハンは高熱のまま玄関先で倒れてしまった。やがて目を覚ました病室で、ヨハンの前に現れたのは、かつて見たこともないほど取り乱した天才の姿だった――。(amazonコピペ)

 

「凡庸な男」がヨハン。ヨハンは生まれつき声帯が機能しなくて声が出せない。声が出せないので友人とうまくコミュニケーションができなくてしょんぼりしていたところに、「天才」のカルドが話しかけてきて、カルドの一方的な高度すぎてわけのわからないマシンガントークが毎日毎日繰り広げられる。天才とアレは紙一重ってこのことなのね、と思いながら読んだ。

 

カルドがさあ、マジで人の気持ちがわからない頭イッちゃってる天才なんですが、もう最終的にはかわいくみえてくる。いや、身近にいたら嫌なんだけど。私は絶対に付き合えないと思う。(向こうもそう思うことでしょう)

 

まわりに全く理解されないほどの天才のカルドと、声が出せないんだけど態度や表情で思いを伝えるヨハン。ヨハン…!ヨハンねえ…ヨハンこそ普通じゃないんだよねえ。普通、わけわからない内容のマシンガントークなんて毎日聞けないよ。それをヨハンは毎日毎日楽しみにしてる。そしてカルドが心地よく話せるように心を砕いている。素晴らしい…!私には絶対できん。

 

ちょっとえちなシーンが2箇所くらい存在するのですが、BLという意識を持たずに夢中で読んでいたので「えっ!?」と焦る。えちシーンは少女漫画にありがちな「朝チュン」に短縮して、万人受けに再販してほしい!と思ったくらいおもしろい。

 

男同士ということも頭から抜けてしまう。おもしろすぎて。ヨハンをなんとなく女性のようにみてしまうので、ヨハンの一人称が「俺」だとびっくりしてしまう。いや、全然男同士でもいいんですよ。もう性別の垣根を超えておもしろい話だわ。性別なんて概念でしかない。

 

しかしレビューをみるとそこまででもない人もいるようなので、イッちゃってる天才に引かない人だけがおもしろいと思えるのかもしれない。

 

こんなシーンはないんだけどね。