おひとりさまひとりごと日記

40代独身女性のおひとりさま独白

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あたし、宇能鴻一郎になりたいんです

宇能鴻一郎が好きすぎる件について語りたいのですが、宇能鴻一郎って最近再ブームになってますか?なんとなく読みたくなって検索してみたらkindleで購入できる本がめちゃくちゃ増えていました。本日購入したのは「姫君を喰う話 -宇能鴻一郎傑作短編集-」。芥川賞受賞の「鯨神」が掲載されているらしく、常々「鯨神」を読んでみたいと思っていたので、購入してしまいました。昨日の記事でお金がないって言ってたのに本を買ってしまう…自分で自分が止められない。

最初に掲載されているのが「姫君を喰う話」なのですが、これがまた文章がすごすぎて一気に2回読みました。私が目指すのはこの文章なの!と喉から手が出る勢いで読みました。文字を追うだけで映像が濃厚に浮かんできてよだれが出てしまいそう(注:前半がモツ焼き屋の描写なので…)。途中からはエロ描写が出てきますので電車の中で読む場合はお気をつけて…。

「前板から零れ落ちていた桔梗がさねや櫨紅葉のきらびやかな色目がだんだんと露わになり…いや、夕暮れのなかでただ濃い薄いの色としか見えぬのが、松明の燃えあがるたびに、急に色あざやかに、われらの目に映るのである。紫糸毛の房の下より、やがて重たげな黒髪と、ほの白い御顔が、しだいに浮き上がってきたのであった」

この、文語風口語、が、たまらないんです。口語なんだけど、なんとなく、文語っぽいっていう感じがするんです。でもあたし、文語ってよくわからない。どうしたら文語が書けるようになるのかしら。(※宇能鴻一郎のポルノ小説の文体の真似です)

芥川賞受賞して、そのあとポルノ小説で一時代を築くっていうのが、もうすごすぎるんですよね。才能をわけてくだされ。調べてみたら復刊が相次いでいるみたいなので、これからの楽しみができました↓

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